教育委員会に営業をする人のブログ

地方自治体や学校に営業活動をしています。地方自治体への営業の仕組みや、教育業界について書いていきます。

学校には色々な業者が営業にきている?!

本日も、販売店の方とお話をしていました。

学校にて教材や機械の説明会を行うため教材メーカーである私と、機器のメーカーの営業の方と、販売店の方で打ち合わせを行いました。

 

学校へ営業を行う、というと、教科書やドリルのメーカーが営業を行うというのは想像しやすいと思います。

しかし、最近はICT化の流れや新しい教科ができることもあり様々なメーカーさんが学校や教育委員会に訪れています。

本日は、どんな会社が学校や教育委員会に行っているのか?についてのお話をします。

 

 

開かれた学校

学校には色々な業者が営業にきている?!

開かれた学校という言葉を聞いたことはありますでしょうか?

学校、地域、家庭とが連携した教育、子どもを育てる環境を作っていきましょう

という考え方です。

 

詳しくはこちらを参考に。

www.mext.go.jp

この開かれた学校をフックに、営業活動を行っている会社もいます。

また、引退された先生がボランティアとして放課後学習を担当している

こともあります。

 

このように、今後の学校は様々な主体が関わり合いながら、

子どもたちによりよい教育環境をつくりあげていくことになるのです。

 

異業種の参入

学校には色々な業者が営業にきている?!

2020年に新学習指導要領が施行されます。

大きな目玉は2つでしょう。

英語とプログラミングです。

 

これをビジネスのチャンスと捉え、異業種から学校や教育委員会へ

売り込みをかけようと考える企業がたくさんあります。

また、プログラミングやタブレットを授業で使用するというICT化の流れ

が高まっているため、周辺機器のメーカーも、営業活動を

開始しているようです。

 

プログラミングの分野では、IT企業や大人向けスクールを展開している企業が、

学校向けのプログラミングを始めることが多い気がします。 

こちらはIT企業が開発したプログラミングの教材です。

 

ICTやタブレットの周辺メーカーでいうと、

プロジェクターやスピーカーのメーカーと一緒に

営業活動を行ったことがあります。

集団授業においてタブレットのよさを最大限活かそうとすると、

プロジェクターやスピーカーを使用して

映像や音声を拡大し、教室全体に届ける、という方法も考えられますよね。

 

また、英語の聞く・話す技能をテストするために必要な機器のメーカー

が営業をはじめています。

それは、ヘッドセットです。 

 

普段、ヘッドフォンを作っている会社が、マイク機能をつけたヘッドセットを

作り始めました。

 

このように、学校現場の環境が変化する中で様々な企業が

営業を行っているのです。

 

大事なことは変わらない

学校には色々な業者が営業にきている?!

おそらく、学校や教育委員会への営業に限らない

と思うのですが、異業種が参入する際には

業界ならではの習慣や考え方

という壁にぶつかるのではないでしょうか?

 

例えば、IT企業での常識と学校の常識は異なると考えられます。

IT企業であれば、パソコンは最新のものを使用しているでしょう。

しかし、教育委員会は

Window7のサポートが終わってしまうからパソコンを変えなければ。。。

という話をしているのです。

 

このように、今までは違ったルールで活動していた者同士が、

同じ学校という土俵で活動を行うことになります。

やはりその際に一番大事にしたいのは、

生徒や先生、そして授業

だと思うのです。

 

最新機器で、スペックが高いからいい商品、というのも1つの側面ですが、

授業がこんなに楽しくなる

生徒の発言や発表の回数が増える

など、学びがよくなる商品やサービスがよいものなのです。

 

そのため、営業を行う際には何を学校や教育委員会へアピールすればよいか

しっかりと考えましょう。

いかに高いスペックなのか?

海外で研究開発をした素晴らしい商品なのか

ということを説明している異業種から参入した営業をよく見かけます。

 

しかし、我々のお客さんである学校や教育委員会はスペックがほしいのでしょうか?

海外での研究開発がありがたいのでしょうか?

どんな業界の営業にも当てはまることですが、

相手の立場に寄り添った提案ができるとよいですね。