プログラミング教育のパイオニアであるLife is Tech ! (ライフイズテック)の『ヒーローのように働く7つの法則』を読んで
この記事では、
ヒーローのように働く7つの法則という書籍を紹介しています!
この本はLife is Tech ! (ライフイズテック)という中高生向けプログラミング教育を提供している企業の物語です。
- プログラミング教育について
- 教育業界へもたらしたい変化
- 新しい企画の考え方
について学ぶことができます!
プログラミング教育に携わる方はもちろん、新規事業にチャレンジしている方にもおすすめの書籍になります!
『ヒーローのように働く7つの法則』とは?
先日、下記のTweetのように、『ヒーローのように働く7つの法則』という本を読みました。
筆者は教育業界で営業を担当しているため、これからの業界のキーワードでもあるプログラミング教育について考えるには必ず読んだほうがいい本だと感じました。
#読了
— たけやま (@xUtJcXvSHmTCFpe) 2020年1月13日
ライフイズテックという #プログラミング教育 のパイオニア的企業の話
・なぜプログラミング教育をやるのか?
→子どももITに興味があるし、企業もIT人事を求めている
・子どもたちが夢中になる仕組みが大切
→メンターのキャラ化と好きなものを決めさせること
教育に携わる人にめちゃオススメ pic.twitter.com/kT5P2tTBvH
概要
Life is Tech ! (ライフイズテック)という中高生向けにプログラミング教育を提供する会社を通して、プログラミング教育や今後の日本の教育について、さらには新しい企画を考えるなどベンチャー企業的働き方を綴った本になります。
実際に存在する会社がテーマなのですが、小説風に書かれているためとても読みやすいです。
主人公は大手の銀行で働いていますが、そこでの働き方に疑問を感じていました。
大学の先輩が企業したLife is Tech ! (ライフイズテック)という会社を知り、もともと教育というテーマにも関心があったため、転職をすることになります。
この主人公を通して、読者自身も学びを得ることができる書籍となっています。
例えば、
プログラミング教育の重要性
→企業はITを扱える人材を求めているが、そのためには早い段階から育てることが必要である
新企画の考え方
→自分たちのリソースを整理して、なぜ我々がやるのか?を考え抜く
などを学んでいきます。
筆者が学んだおすすめの7つのポイント
新卒から大手教育系企業に勤めて4年になり、学校や教育委員会へICT教材の営業を行う部署にて月に10~20件ほど学校の関係者との商談や飛び込み営業を行っている筆者が感じた特におすすめのポイントを紹介します。
入口から出口まで用意された教育
教育業界は正直、受験産業が一番儲かります。
大学受験や大企業への就職といった明確な物差しがあるからです。
これがある種のジレンマになっている面もあります。
子どもたちが本当に興味のあること、芸術面やスポーツ面を伸ばすような教育は、
企業として成立させることはなかなか難しいのです。
だからこそ、ITを学ぶことでAO入試で大学に挑戦したり、
起業して食べていけるなどの受験以外の出口をしっかりと見せてあげることが大切だと、この本には書かれています。
Life is Tech ! (ライフイズテック)ではITドラフト会議という仕組みを運用しています。
Life is Tech ! (ライフイズテック)で学んだ中高生が、大学生になりメンターとして
Life is Tech ! (ライフイズテック)で教える側の立場になります。
そのメンターを、大手IT企業がスカウトするという仕組みを作っているのです。
まさに、IT教育の入り口から出口をLife is Tech ! (ライフイズテック)は作り上げているのです。
ここまで子どもたちの人生に責任を持っている教育系企業は他にあるでしょうか?
その学びが将来どう子どもたちに還元されるのか、答えられる教育関係者はどれくらいいるのでしょうか?
受験産業には疑問を感じながらも、明確に対抗策を考えられていなかった筆者にとっても参考になる箇所でした。
教えることが一番の学びになる
ラーニングピラミッドというものをご存知でしょうか?
学んだ知識を半年後にどの程度を覚えているか?ということを
学び方ごとに分類した図のことです。
従来の教育のような先生が子どもに教えるという座学による学び方ではわずか5%しか、知識は定着しません。
最も知識が定着する学びは誰かに教えるという方法です。
教育業界に務める者としては、是非覚えておきたい情報でした。
お金を儲けることは悪いことではない
この本の主人公も発言していたように、
教育でお金儲けをするのは不順だ
という風潮が、この業界にはあるような気がします。
なんならボランティアで行ったほうが教育としては正解なのではないか?
とまで言われることもあります。
筆者も感じていたこのモヤモヤについて、この本は明確に答えを出してくれました。
株式会社として教育を行うのは品質を高く保ち続け、
永続的にプログラミング教育を提供するため。
ボランティアでは良くも悪くもモチベーションに左右されてしまう。
お金を儲けるということは、さらに良い教育を提供するための準備にもなるわけです。
それは裏返して、子どもたちのためにもなる、ということなのです!
好きなものを意識すると、モチベーションにつながる
Life is Tech ! (ライフイズテック)が行うプログラミング教育にはいくつもの
子どもたちが集中してプログラミングができるための仕組みがあります。
その中の1つが
脳内シート
というものです。
自己紹介として、
人間の脳のイラストに自分の好きなものを書き込んでいきます。
子どもによって、ゲームや漫画、アイドルなど様々なことを書いていきます。
これをすることによって、
自分はこれが好きなんだな
と改めて理解することができます。
普段から好きなものであるが故に、
当たり前過ぎてしっかりと言語化していないのでしょう。
この好きなものが、IT分野において開発のモチベーションへつながるのです。
好きな○○をもって知りたいからこんなアプリをつくりました!
のような感じでしょう。
これは、大人の仕事においても言えることかもしれません。
自分の興味関心を改めて言語化することでモチベーションへつながる
それに向かって頑張ることができますよね!
誰でもできることは、誰も求めない
主人公が新企画を考えている際の、先輩からのアドバイスが印象的です。
それって俺らがやる意味ある?
誰でもできそうな企画や、どんな会社や人物であっても替えがきくような企画では
人々には見向きもされない企画になってしまいます。
流行っているから、なんとなくいけそうだから
という理由だけでは甘いわけです。
自分たちの価値を最大限発揮できる企画こそが、
求められる新企画になるのです。
そのためには、自分たちの武器を知ることも大切なのです。
筆者も、自分ならではの価値とはなにか?
そしてそれをいかにして届けることができるのか?
考えなくてはいけませんね。。
トップを口説け
Life is Tech ! (ライフイズテック)のプログラミングキャンプの会場は、
慶應大学や京都大学といった名門大学で行われる事が多いです。
初めてのプログラミングキャンプは東京大学で実施されました。
これは明確な考えに基づいてのことなのです。
トップを口説くことができればどんどん広がっていく。
地道に攻めてもトップにはいつまでもたどり着けない。
トップや大きな相手を認めさせることができれば、急速に広がっていく
という部分に共感しました。
そもそもトップにもっていくのはお恥ずかしい。。。
というような商品やサービスであれば、他の方にも自信を持ってすすめることはできないはずです。
面白そうに見せる
面白いものをつくれても、それが面白そうに見えなければ人は集まらない
ということがこの本には書いてあります。
面白そうに見せるために、デザインや情報伝達の方法や順番に気をつけているということなのです。
これからの時代は、いいものが作れれば売れる、という時代でありません。
こと教育業界は良い教育、いい参考書なんだから売れて当然!
という雰囲気が強い気がします。
しかし、それがよさそう、面白そう、に見えなければ手にとってすらもらえないわけです。
伝え方を意識して、いかに○○そう!をつくれるか、
営業として考えていこうと思った部分です。
まとめ
いかがでしたか?
このように多くの学びを得る事ができる本になります。
是非、みなさんもこの本から
- プログラミング教育について
- これからの教育について
- 新しい働き方について
学んでみてください!