学校の予算ってどこから出てくるの?
地方自治体や教育委員会に営業をしてみたい!
公共事業を行ってみたい!
そんな方のために、前回はいつ頃営業に行けばいいのか、というお話をしました。
今回はそんな学校の予算はいったいどこから出てくるのか?についてお話します。
生徒負担の予算
みなさんも、小学生のときにこのような裁縫セットや絵の具セットをもっていませんでしたか?
ドラゴンの柄が懐かしいですね。。。
このような裁縫セットや絵の具セットは学校が生徒からお金を集金して購入しています。
ですので、学校の予算というよりは、各家庭の予算ということになります。
受益者負担ともいいますね。
学校に対して何か商品やサービスを販売したい場合には、1つの手段として覚えておいてもよいでしょう。
しかし、私も教育委員会に営業をしていて実際に言われましたが「学校や教育委員会として1つの企業の利益になるような活動はできない」のです。
ここでも大切なのが公平性という考え方なのです。
従って、あまりに高い商品やサービスは、この方法での販売は難しいでしょう。
学校が直接もっている予算
各学校が独自に持っている予算があります。それを学校予算といいます。
その学校に務める先生や事務の方が必要な教材や備品を購入するための予算です。
学校のみの判断で使用できるため、他の予算と比べると決済までの期間が短いことが特徴です。
よく営業をしていて先生から聞くのは「20,000円以上の金額だと備品の申請をする必要があるから、見積もりそれ以下にならない?」という言葉です。
これは地方自治体や学校ごとに差はありますが、ある一定以上の金額であると取り扱いが変わってくるようです。
大きな金額を使うことが大変なことは、学校も地方自治体も、家庭も一緒ですね。。。
教育委員会の持つ予算
学校の備品の大部分は、この教育委員会の予算で購入されているのではないでしょうか?
この予算で、生徒に配布する教科書や学校の高価な備品は購入されます。
筆者はICT教材を販売しているため、パソコン教室のパソコンを購入する予算には敏感です。パソコンのような高価なものは教育委員会の予算で購入します。学校の予算では購入できません。
学校に対して何か商品やサービスを一気に広めたい場合には、教育委員会の予算を抑えることが一番です。
先述した通り、学校や教育委員会は公平性を重視するため同じ地方自治体内のA学校とB学校で違うパソコンということは少ないです。どこの学校でもなるべく同じ環境になるよう整備されていきます。
そのため、教育委員会の持つ予算を抑えることで、その地方自治体の学校すべてに商品やサービスを提供できる可能性がグッと高くなるのです!
最後に、ちょっと変わった学校の予算にPTAの予算があります。
筆者はまだ遭遇したことないのですが、もしもPTAの予算が余った場合には、学校の備品などを購入しているそうです。
下記の記事からもわかるように、学校にとってPTAの予算の影響量は強いみたいですね。
以上、本日は学校の予算の出処を3つ紹介しました。
自社の商品やサービスの特徴にあわせて、どの予算で購入してもらうべきか、考えることで商談が前にすすむことでしょう!
☆営業の方におすすめの書籍☆