教育委員会に営業をする人のブログ

地方自治体や学校に営業活動をしています。地方自治体への営業の仕組みや、教育業界について書いていきます。

学校のパソコンの入れ替え(リプレイス)について

下記の記事でも触れていますが、学校のパソコンの入れ替えという話をよくします。

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各学校にはパソコン教室という部屋があります。ここにあるパソコンを、何年間に一度、新しいものに入れ替える作業を、教育委員会が主体で行っています。

この学校のパソコン教室の入れ替えタイミングで、大きなお金が動くことになります。 

 

ということで、学校のパソコンの入れ替えについて、お話します。

 

 

リプレイス作業

学校のパソコンの入れ替え(リプレイス)について

学校のパソコン教室のパソコンを入れ替える作業をリプレイスといいます。

「教育委員会の担当の方にリプレイスはいつですか?」と質問すると、直近で学校のパソコンを入れ替えた時期を教えてくれます。

1~2年のうちに行っている場合には、「もう終わってるんだよね~」という回答が返ってくることが多いです。その際には、「今のパソコンは学校に入って何年になりますか?」と、リプレイスが実施された年を確認しましょう。

 

また、学校のパソコンはほとんどがリースによるものです。

ですので、正確に言うと教育委員会はパソコンを購入しているのではなく、レンタルしているということになります。

自治体にもよりますが、リース期間は5年間になります。

リプレイスが実施された年を確認する理由は、次のリプレイス時期を確認するためです。

 

このリース期間についてですが、

学校から考えても、毎年使用するパソコンが変わってしまうと、慣れた頃には新しいものになってしまい、いつまでたっても使いこなすことができません。

けれでも、現代のパソコンは3年に1回の割合で大きなバージョンアップが行われているようです。

ですので、5年のリース期間というのは、ちょうどよいのかもしれませんね。

 

教育委員会へ営業に行く際には、

・学校のパソコンのリプレイス予定を確認

・既に行われた場合にはその年を確認

この2つは頑張って質問するようにしましょう。

 

時期をずらしてリプレイスを行う

学校のパソコンの入れ替え(リプレイス)について

このリプレイス作業ですが、多くの地方自治体や教育委員会は何年かの計画をたてて実施します。

例えば、市内にA・B・C・D・Eの5つの学校があった場合には、

 

A・Bは2018年

Cは2019年

D・Eは2020年

 

のように、学校ごとに時期をずらしてリプレイスを行う地方自治体や教育委員会が多いです。

これはなぜか?最大の理由に予算の問題があります。多くの地方自治体にとって、沢山の学校のパソコンを一度に変更するほどの予算はもっていません。

多くの学校の場合、パソコン教室には40台のパソコンがあります。

たしかに、リースとはいえお大きな金額が必要になりそうですね。

従って、学校ごとに時期をずらしてリプレイスを行う地方自治体や教育委員会が多いのです。

 

そこで重要になるのが、学校の分け方です。

上記のA・B・C・D・Eの5つの学校を例にとってみましょう。

無作為に5つをわけているわけではありません。

中学校と小学校をずらしてリプレイスを行う地方自治体や教育委員会が多くあります。

私が担当している静岡県の自治体さんも、今年は中学校のリプレイスを実施、来年は小学校のリプレイスを予定しているそうです。

 

従って、

A小学校・B小学校は2018年

C小学校は2019年

D中学校・E中学校は2020年

 

というような分け方になります。

 

今回のリプレイスの対象は小学校なのか、中学校なのか?

地方自治体や教育委員会は何年計画でリプレイスを予定しているのか?

営業の際に、確認しましょう。

 

リプレイスが増えてきた

学校のパソコンの入れ替え(リプレイス)について

そんなリプレイスですが、計画をしている地方自治体や教育委員会が増えてきています。

それはなぜでしょうか?

大きな理由が2つあります。

 

1つは、Windows7のサポート終了です。

学校のパソコン教室にあるパソコンは、残念ながら古いものが多いです。

多くの学校では、壊れるまで使ってしまおう、という精神のもと、Windows7のパソコンを使い続けている学校が多いのです。

しかし、サポートが終了してしまうので、学校にとってもいよいよ変えざるをえなくなってしまいました

最近増えたリプレイスの話には、Windows7のサポート終了が大きく関わっているでしょう。

 

2つ目の理由は、文部科学省が示した教育のICT化に向けた環境整備5か年計画があります。

www.mext.go.jp

かつて言われていた2020年に向けた学校における1人1台のタブレット整備については、

残念ながら難しい、ということになっています。

しかし、文部科学省も再度本腰を入れて、パソコンやタブレットの整備を目指しています。

それがこの指針です。

 

この中で目指されている台数は、

各学校3クラスに1クラス分のパソコンの台数を整備

としています。

イメージとしては、各クラス交代や順番で使用すれば、1人1台を使用した授業を実現できる台数、ということだそうです。

 

・Windows7のサポート終了

・文部科学省が示した教育のICT化に向けた環境整備5か年計画

という追い風に乗って、学校現場にパソコンが普及するといいですね。

 

 

以上、学校のパソコンの入れ替え(リプレイス)についてご説明をしました。

各学校や地方自治体、教育委員会の事情も考慮しながら、営業を頑張っていきましょう!