教育委員会に営業をする人のブログ

地方自治体や学校に営業活動をしています。地方自治体への営業の仕組みや、教育業界について書いていきます。

無料で使える小学生向けプログラミングサービス3選

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来年度から、小学校でプログラミングの授業が行われるようになります。

そのことをきっかけに、小学生のお子さまを持つご家庭で、お子さまにプログラミングを体験させてみたい!と考えている方が増えています。

 

また、どうせなら、無料でプログラミングを体験できたら嬉しいですよね?

この記事では、

そもそもなぜプログラミングを小学生が学習するのか

無料でプログラミングが学べるサービス

について解説します!

 

ちなみに筆者は現在、新卒から大手教育系企業に勤めて4年になるため教育業界や学校への知識は豊富です。学校や教育委員会へ営業を行う部署に配属され、静岡県を中心に営業活動をしています。商材は今流行りのタブレットで学習するソフトです。そのため、学校におけるICT環境の整備(1人1台のタブレットなど)についても知見があります。月に10~20件ほど学校の関係者との商談や飛び込み営業を行っていますので、参考になるかと思います!

 

  

なぜプログラミングを学習するのか?

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なぜ、プログラミング学習が必修になったんでしょうか?小学生がプログラミングを学ぶことで身につけたい力について解説します。

 

考える力を身に着けさせる

小学校でプログラミングが必修となる理由は、論理的思考力・問題解決力を小学生に身に着けさせることです。プログラミングという言葉からイメージする、パソコンでコードを書いていくという授業は行いません。ちなみに、学習指導要領には、

自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号をどのように組み合わせたらいいのか、記号の組合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、ということを論理的に考えていく力

とあります。

 

これからの子どもたちが社会に出ると、今までのように解決策のある仕事に取り組むことのほうが少ないのです。どう行ったらいいかわからない、何から手をつけたらいのかわからない、そういった課題に対して、目的やゴールを設定してどのような順番で取り組んでいけばいいのか考えることができるようになることがプログラミング教育の目的なのです!

 

試行錯誤し正解へたどり着く力

ここで注意が必要なのですが、プログラミングのテストのための勉強。。。のように、正解を出すことがプログラミング教育の目的ではありません。新しいことに挑戦するには失敗はつきものです。

ああでもない、こうでもないと、いろいろな方法を考え、試行錯誤していく中で、正解にたどり着くのです。このたどり着く力を、プログラミング教育では重視しています。

ここはこうやるんだよ?などと正解を教えて、できたー!と喜ぶのは今までの教育から脱却できていない証拠になります。

 

元文部科学副大臣であり、プログラミング教育に尽力されている鈴木 寛(すずき・かん)氏は、この試行錯誤をしながら正解にたどり着く力のことをデバッグ主義とし、推進しています。

 

世界経済が目まぐるしく変動し、計画を立てるための前提が次々と変わるためです。

いつまでもPlan-Plan-Plan-Plan-……と計画ばかり立てるはめになります。だから極めて重要なビジネスチャンスを逃し、避けるべきリスクを避けられない。これこそが日本企業の陥っている苦境の根本ではないかと考えています。

ある程度の見通しが立ったらすぐにやってみる。作りながらバグを直して少しずつ完成に近づけていく。そういうサイクルです。デバッグ主義と言い換えてもいいでしょう。

 

と、鈴木氏は言います。

このような今までとはことなる物事の考え方を身に着けさせるためにも、小学生のうちからプログラミング教育が行われるのです。

※参考

coeteco.jp

 

無料で学べるプログラミングサービス3選

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それでは、小学生が無料で学ぶことのできるプログラミングのサービスを3つご紹介します。

 

Scratch(スクラッチ)

学校の授業でも最も多く扱われているサービスがScratch(スクラッチ)です。画面の中のキャラクターを、命令の欠かれたブロックを組み合わせて動かしていきます。

マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボのライフロングキンダーガーテングループによって開発されたサービスです。

ちなみに、プログラミングの番組として大人気のNHKのEテレで放送中の番組Why!?プログラミングで採用されているプログラミング言語もScratch(スクラッチ)です。

 

このScratch(スクラッチ)無料で使える上、外部のサービスとの互換性が高いです。

私が以前見学したプログラミングの授業では、このScratch(スクラッチ)を使用してドローンを飛ばす授業を行っていました。

www.bamboo33.xyz

 

また、多くの授業案が公開されているため、すぐに学校や塾などでプログラミングを始めることができるのです!

Why!?プログラミングのホームページや、未来の学びコンソーシアムの事例一覧から授業案を参考にできます。

 

はじめてのプログラミングのように、操作方法が詳しく解説されている書籍も多く出版されているため、初めてプログラミングに挑戦する小学生でも安心して始めることができます!

 

ビスケット

2つ目のおすすめサービスは、ビスケットというサービスです。

ビスケットとはめがねと呼ばれるアイテムを使用してプログラミングを行います。自分が描いた絵に対して、プログラミングを行います。

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左の丸から右の丸へ、自分の描いた絵が動きます。

この仕組を利用して、アニメーションやゲーム、絵本をつくることができるのです!

自分の描いた絵を動かすため、より想像力が鍛えられそうですね。 

 

また、スマートフォンやタブレットのアプリもあるので、お子さまにとってパソコンよりも身近な端末でプログラミングを始めることができるでしょう。ヤフーきっずなどで、使い方の解説がされていますので、参考にできますね。

 

ビスケットであそぼう 園児・小学生からはじめるプログラミングのように、ビスケットの使い方から実際の授業で行う内容まで解説している本もあります!

これらの本にそって学習を始めることで、初めてプログラミングを学ぶ小学生も安心して学習することができます!

 

Blockly

Blocklyとは、Googleが提供するプログラミングサービスです。Scratch(スクラッチ)と同じように、命令の書かれたブロックを組み合わせてプログラミングを行います。

予め7つのアプリが用意されており、ブロックの組み合わせを駆使して迷路をクリアするモードなど、まずは操作方法を知りたい、という方も始めることのできるサービスになっています。

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Scratch(スクラッチ)やビスケットほどの知名度はまだないものの、あのGoogleが提供しているということもあり、今後Blocklyを使用したサービスは増えていくでしょう。

1例として、あのスター・ウォーズでプログラミングを学習することができる小学生のための スター・ウォーズで学ぶ はじめてのプログラミングという書籍が発売されています。

今後の展開が期待されるサービスです!

 

まとめ

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いかがでしたか?特にScratch(スクラッチ)は、学校の授業でも多く取り入れられているサービスになります。

授業で始まる前に、一度ご覧になってみてはいかがでしょうか?