教育委員会に営業をする人のブログ

地方自治体や学校に営業活動をしています。地方自治体への営業の仕組みや、教育業界について書いていきます。

なぜ教育業界でもSociety 5.0(ソサエティー5.0)が注目のキーワードなのか?

 

みなさんはSociety 5.0(ソサエティー5.0)という言葉を

聞いたことはないでしょうか?

聞いたことはあるけど、教育には関係ない

と考えている方もいるかもしれませんが、、、

 

残念ながらそうとも言い切れない状況なのです。

本日はそんな教育業界においても切っても切れない

Society 5.0(ソサエティー5.0)

についてお話します。

 

 

Society 5.0(ソサエティー5.0)って何?

なぜ教育業界でもSociety 5.0(ソサエティー5.0)が注目のキーワードなのか?

こちらの書籍にSociety 5.0(ソサエティー5.0)については詳しく説明されているので、

一読をオススメします。

 

Society 5.0(ソサエティー5.0)を一言でいうと、

サイバー空間とフィジカル空間の高度に融合させた人間中心の活力ある社会

だそうです。

非常に難しいですね。

 

Society 5.0(ソサエティー5.0)の例 

 例をあげて考えてみましょう。

Society 5.0(ソサエティー5.0)の基本は、

現実世界(フィジカル空間)からデータを集め

サイバー空間で検証し、人間に還元する。

といったところです。

 

例えばエアコン。

外の気温を把握し、自動で室内の温度を調整してくれます。

外の気温というデータを集め

室内の温度を適温にするためにはどうすればいいのかを判定し(検証)

実際にその室温になるよう作動(人間に還元)

してくれています。

 

経済発展と社会課題の解決を両立させる

ただし、実際に向き合うべき課題はもっと複雑です。

これまで日本は大量生産大量消費の経済発展を遂げてきました。

その反面、環境破壊という社会問題も引き起こしてきました。

それでは、環境のためにエアコンをつけるな、ということも暴論です。

環境のためにやせ我慢をするのでは、人間らしい生活を送れなくなる可能性すらあります。

このような両立の難しい問題にデータやサイバー空間でのシュミレーション

等を活用して取り組んでいくことがSociety 5.0(ソサエティー5.0)の課題となります。

 

教育のセミナーでもSociety 5.0(ソサエティー5.0)が話題に

 そんなSociety 5.0(ソサエティー5.0)ですが、

今年開催された教育業界での最大規模の展示会

New Education Expo 2019にて、セミナーのテーマとして

取り上げられています。

 

英語やプログラミング教育の必修化や

教員の働き方改革という数多くの教育に関する話題の中で、

Society 5.0(ソサエティー5.0)の時代に教育はどうあるべきなのか?

という話がなされたのです。

 

それだけ、Society 5.0(ソサエティー5.0)は教育業界へも

大きな影響を与えるということなのです。

 

 Society 5.0(ソサエティー5.0)と教育をセットで考える?

Society 5.0(ソサエティー5.0)と教育をセットで考える一番の理由は、

社会で求められる能力が変化するからです。 

社会で目指すべき目標が変化することで、教育も変化する

というのは当然の流れになります。

 

大量生産大量消費のための教育

なぜ教育業界でもSociety 5.0(ソサエティー5.0)が注目のキーワードなのか?

前述したように 、今までの日本は大量生産大量消費の国でした。

決められたことを失敗しないように、真面目に取り組める

人間が重宝されてきました。

そして現在の教育、授業やテストは

大量生産大量消費のための教育になっています。

テストで間違えない生徒が偉い。ルールを覚え守ることが偉い。

ミスをするのはいけない。みんなと違うことはいけない。

このような教育がなされています。

 

これからの時代に求められる能力

なぜ教育業界でもSociety 5.0(ソサエティー5.0)が注目のキーワードなのか?

文部科学省が発行している

「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)」

「新時代の学びを支える先端技術活用推進方策(最終まとめ)」について:文部科学省

にもありますが、

こらからの時代に求められる能力は下記の2つだそうです。

飛躍的な知の発見・創造など新たな社会を牽引する能力

読解力、計算力や数学的思考力など基礎的な学力

こちらも難しく紹介されていますね。。。

 

すなわち、

何か新しいことに挑戦したり発見したりできる力

それを可能にする基礎的な学力

が求められます。

 

今までの教育も、基礎的な学力は重要でした。

しかし、その基礎的な学力は大量生産大量消費を維持、

失敗しなために使われていました。

Society 5.0(ソサエティー5.0)では基礎的な学力を

新しい挑戦のために使おう!と言っているのです。

 

Society 5.0(ソサエティー5.0)に向けた教育業界の取り組み

なぜ教育業界でもSociety 5.0(ソサエティー5.0)が注目のキーワードなのか?

それでは教育業界は、Society 5.0(ソサエティー5.0)へ向けて

どのような取り組みをしていくのでしょうか?

大きく3つあります。

 

教育ビッグデータの活用

1つ目は、教育におけるビッグデータの活用です。

教育では、テストの点数や宿題の提出の有無はもちろんのこと、

ある問題に対して生徒がどう考えたか

ベテランの教師の授業方法

など、今までは活用できていなかったけれど、

素晴らしいデータがたくさんあります。

これらを活用してよりよい教育環境をつくっていこう、というのが

Society 5.0(ソサエティー5.0)における教育の変化の1つです。

 

ICT機器の整備

これも、Society 5.0(ソサエティー5.0)における教育の目玉です。

Society 5.0(ソサエティー5.0)はデータを活用していく社会になります。

そんな社会においてパソコンが使えないというのでは話になりません。

また、学校を卒業して社会に出れば当たり前のように

情報機器に触れながら仕事をします。

学校の段階でパソコンなどの情報機器に触れることは大切でしょう。

 

また、情報機器を活用するからこそ、

自分の意見を表明したり、

Aくんの意見とBくんの意見をあわせるとこうなる

という発見を可能にする授業をデザインできます。

この発見は、まさにSociety 5.0(ソサエティー5.0)が目指す

データの活用です。

 

学校に情報機器を取り入れることで、

Society 5.0(ソサエティー5.0)が目指す

社会での働き方に合わせた授業

を展開することができるのです。

 

プログラミング教育

上記で紹介した書籍『Society(ソサエティ) 5.0 人間中心の超スマート社会 [ 日立東大ラボ  』の中に、

 ある街で試された解決策とその結果が残されていれば、成功事例であるにしても、失敗事例であるにしても、他の街がそこから学べることは多い

 という記述があります。

 

Society 5.0(ソサエティー5.0)は失敗からも学び、新しい価値を生み出していける社会を目指しているのです。

 

プログラミング教育では、下記の記事でも紹介したように試行錯誤をしながら成長していくことを大切にしています。

www.bamboo33.xyz

Scratchなどでは、どうすれば自分の思う通りにキャラクターを動かすことができるか、子どもたちは何度も失敗しながら考えるのです。 

そして、自ら解決策を探し出す、これがプログラミング教育です。

 

この思考プロセスはまさしくSociety 5.0(ソサエティー5.0)で求められるものであります。

 

まとめ

いかがでしたか?

なぜSociety 5.0(ソサエティー5.0)という言葉が教育業界でも頻繁に出てくるか、

ご理解いただけたでしょうか?

Society 5.0(ソサエティー5.0)は今後の社会の目標であり、

社会の目標が変化するから教育も変化するのです。

 

 下記の記事では、Society 5.0(ソサエティー5.0)が変える教育・学校の実態についてお話しています。併せて御覧ください。

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