教育委員会に営業をする人のブログ

地方自治体や学校に営業活動をしています。地方自治体への営業の仕組みや、教育業界について書いていきます。

小学校の英語の問題は言語活動を意識するとこうなる!

昨日に引き続き、長崎で行われた

小学校の先生向けの英語研修

のお話をします。

 

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今日は、どういった問題が出題されるか?

授業ではどのような問いかけをしたらよいか?

というテーマでお話します。

 

キーワードは言語活動です。

 

 

今までの英語は穴埋めが多かった

小学校の英語の問題は言語活動を意識するとこうなる!

みなさんが学生時代に出会った英語の問題、思い出せますか?

 

次の( )に入るものを選べ。

Dog ( ) me happy.

①make ②makes ③made ④making

 

このような問題だったと思います。

ちなみに正解は②のmakesです。

 

この文章の意味としては、

犬は私を幸せにする=私は犬を見ると幸せな気持ちになるの!

という意味になります。

 

意味としてはとても素敵な文章ですが、

次の( )に入るものを選べ。

と言われてしまうと、文章の意味までなかなか考えません。

 

すなわち、今までの英語の問題は

その文章が持っている意味よりも

文法が重視されていたのです。

 

子どもたちが次を聞こうと思えない

小学校の英語の問題は言語活動を意識するとこうなる!

このような問題たちに、苦しめられた方は多いでしょう。

この問題では

子どもたちのもっと知りたい、もっと聞いてみたい

という気持ちが育たない

と、研修の先生は仰っていました。

 

 たしかにこれでは、

文法を覚え機械的に問題に対応

 していくことになるでしょう。

そこに、子どもたちの気持ちや目的は存在しません。

 

目的・場面・状況を明確にした問題

小学校の英語の問題は言語活動を意識するとこうなる!

これからの英語は

目的・場面・状況を明確にした問題を

学校の授業では出題していくことになる。

と、研修の先生は言います。

 

学習指導要領にも多く登場する

言語活動という言葉は、

このことを意味しています。

 

先程の問題には、何か意味があったでしょうか?

子どもたちが回答をする必然性を感じられるでしょうか?

 

子どもたちが次を聞こう・会話を続けよう

と思える問題や課題を設定してあげることが

今後の小学校英語での先生の役割なのです。

 

 言語活動の例題

実際に、研修で出された例題を紹介します。

 

あなたの好きなものを教えてください。

それを( )に入れて読んでみましょう。

 ( ) mekes me happy.

 

使用している単語は、先程の問題と変わりません

問題の目的が変化しました。

 

この問題では、子どもたちが

自分の好きなものはなんだろう?

と考えなくてはいけません。

その頭を使った分、定着するのです。

 

一通り会話をした後に、

makes O C で、OをCの状態にする

 という文法事項は説明すればよいのです。

文法の説明が先にくるよりも、

実際に英語を使用した後になるので、

子どもたちも覚えやすくなるのです。

 

次を聞きたいと思える英語

また、例えば

Dog makes me happy.

と考える生徒がいたとしましょう。

 

会話はここで終わりません。

犬が好きなんだね、同じだ!

とか

なんで犬が好きなの?

というように、リアクションをすることになります。

そこに会話が生まれるのです。

 

同じ単語を使用していますが、

少し場面設定を意識して、

回答をさせる場所を変えることで、

こんなにも違った問題に英語は生まれ変わるのです!

 

学習指導要領における言語活動の例

小学校の英語の問題は言語活動を意識するとこうなる!

現行の学習指導要領において、各学年別の言語活動の例

171ページに示されています。

 

↓↓学習指導要領はこちらから↓↓

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387017_011.pdf

 

その中でも

伝え合う

自分に関する

といった子どもたちが英語を話す必然性

つくることが記載されています。

 

また、

初対面の人に挨拶

知り合いに依頼をする

など、場面設定についても記載があります。

 

繰り返しになりますが、

言語活動は目的・場面・状況を明確にした活動です。

今後の小学校の英語では、

ただ暗記させるのではなく、

( ) mekes me happy.

のような、

伝えたいこと、言いたいことが中心になっていくのです。

 

まとめ

いかがでしたか?

小学校の英語では、

今までの穴埋め問題から脱出して、

目的・場面・状況に即した言語活動が授業の中心になります。

 

このことを知らずに営業活動をしていると、

英語に関して先生方と論点がズレてしまいます。

今後の英語教育の流れに注目して、営業活動を行いましょう!