教育委員会に営業をする人のブログ

地方自治体や学校に営業活動をしています。地方自治体への営業の仕組みや、教育業界について書いていきます。

学校で外国の方と話せるオンライン英会話

本日は中学校にてオンライン英会話のサポートをしてきました。

オンライン英会話というサービスを皆さんはご存知でしょうか?

 

スカイプなどで外国と通信をし、英会話の練習をするサービスです。

このオンライン英会話が学校でも行われているのです!

 

本日は、そんな学校で行うオンライン英会話についてお話します。

 

 

学校で行うオンライン英会話って?

学校で外国の方と話せるオンライン英会話

 学校で行う英会話も、基本の仕組みはDMMさんやQQEnglishさんなどが提供している一般向けのオンライン英会話とかわりません。 

スカイプや自社で開発したシステムを通して、海外の先生と英会話をしていきます。

先生はセブ島やフィリピンの方が多いです。

学校向けということで、海外の講師の先生は現地にて研修を受けていることが多いです。

 

必要なものは、イヤホンとマイクでしょう。

最近はヘッドセットという、マイクとヘッドホンが一体型の機器もあります。

タブレットが普及しているため、カメラはタブレットに付属しているものを使用するケースが多いです。

 

ヘッドセットを使用するため、まわりの音が遮断されることになります。

そのため、受講している生徒の会話への没入感が高いです。

 

だんだんと学校現場にもオンライン英会話は普及している

小学校における英語の必修化、大学入試において

話す・聞くを含めた英語の4技能を試験するという

英語教育を取り巻く環境の変化にあわせて、

学校現場においてもだんだんとオンライン英会話が普及しています。

r.nikkei.com

 

九州を始めとした西日本では授業にオンライン英会話を取り入れている

学校が多いです。

次第に東日本にも広がっていくでしょう。

ict-enews.net

 

 

学校向けのオンライン英会話にはどんな種類があるのか? 

海外の先生と、一定時間フリートークを行うものもあります。

しかし、英語を学習し始めた生徒にとって、フリートークは難しいものです。

 

ですので、指導要領などのカリキュラムに添って学習するオンライン英会話や、

英検対策を実施しているオンライン英会話があります。

会社ごとに独自のテキストを用意しているところもありますので、

目的にあわせたオンライン英会話を探してみましょう。

 

私の会社にて担当しているオンライン英会話では、

海外の講師の先生が

ハロウィンの日に仮装

をしてレッスンを行っていました。

 

このように、実際に海外の方と話すことで

異文化理解にもつながるところが、オンライン英会話の利点ですね。

 

オンライン英会話を行う子どもたちの様子は?

学校で外国の方と話せるオンライン英会話

実際に受講している子どもたちの様子はどうでしょうか?

ヘッドセットをしているため、周りの声は気にならないようです。

一度レッスンが始まると、海外の先生と1対1で会話をしなくてはいけません。

強制的に英語を使う環境

に、子どもたちを導くことができます。

 

学校にALTの先生がいらっしゃる場合には、英会話の練習自体は可能です。

しかし、まわりの子に聞かれることが恥ずかしいであったり、

先生が日本語でヒントを出してしまう

ということが起こり、英語だけで話すというのはなかなかできないものです。

 

黙ったままの生徒がいない

私が学校でオンライン英会話の授業を見ている限りですが、

終始黙ったまま

という生徒は1人も見たことがありません

最初は緊張しながら、恐る恐る英語で話している生徒も

時間が経つにつれて笑顔になっていきます。

自分の英語が海外の方に通じた

という実感を持てたのでしょう。

 

 

なんとかして子どもが英語を話す場をつくりたい

と考えている学校や 教育委員会には

オンライン英会話はとてもオススメです。

 

学校でのオンライン英会話に必要なサポートとは?

学校で外国の方と話せるオンライン英会話

現状では、学校の先生だけでオンライン英会話を実施するのは難しいように感じます。

支援員という形で、授業中に起こる様々なトラブルに対してサポートを

してくださる方が必要になってきます。

 

通信接続が悪い

音声と映像を同時に何人もの生徒が使用するため、

膨大な通信量が必要になります。

そのため、オンライン英会話を実施中に通信が途切れてしまうことがあります。

 

そんな時のために、予備のタブレット端末を用意しておきましょう。

 

通信がうまくいかなくなったら、その端末はシャットダウンし、

速やかに別の端末で実施するのです。

 

本日、私がサポートを行った学校では

約20名の生徒がオンライン英会話を行いましたが、

2名の生徒は通信がうまく行かなくなたっため、

予備の端末に切り替えました。

 

 

そもそもの機械トラブル

機械自体のトラブルが依然として多いのが学校におけるオンライン英会話の現象です。

・ヘッドセットの電源がついていない

・ヘッドセットがつながらないと思ったらUSBが刺さっていなかった

・タブレットの内側(生徒側)のカメラが起動しておらず、生徒の顔が先生に見えない

 などが、私がサポートをしていてよく発生するトラブルです。

 

人によるサポートは必須

これらの機器トラブルに対応するためにも、

支援員という人によるサポートは当分必要になりそうです。

 

トラブルが起こった際に、そのトラブルを解決するだけでなく

生徒に対してのケアが必要になります。

つながらなくてごめんね、別のタブレットでやってみよう

という声かけができるのは、人間ならではのサポートなのです。

 

英語のサポートは必要ない

これは英語でなんと言うんですか?

という質問を生徒から受けるときがあります。

このような質問には、正解を教えるのではなく

なんて言うのか考えてみよう

など、生徒が自分で会話を続けられるよう促しましょう。

 

自分なりに考えて、英語で会話を行う練習をするのがオンライン英会話です。

正しい英語を正しく話すことが目的ではありません。

従って、サポートを行う方に求められるのは

英語力よりも生徒に適切な声かけをする能力です。

  

学校でのオンライン英会話の今後の課題

学校で外国の方と話せるオンライン英会話

普及し始めた学校現場でのオンライン英会話ですが、課題はたくさんあります。

通信環境の整備はその筆頭でしょう。

これがなければ、海外の先生とお話をすることができません。

 

オンライン英会話の導入を検討する学校や教育委員会は、

1度に複数の生徒がオンラインにて通話を行っても耐えうる通信環境なのか、

確認をする必要があります。

 

間違えてもいいというマインド

 もしかすると、これが一番の課題かもしれません。

先生が

この表現を使いなさい

という指導をしてしまう場面に何度か遭遇しました。

その度に、もったいない、と感じています。

せっかく、実際に外国の方と話す練習ができる機械です。

正しい英語を使わなければと萎縮してしまうよりは、

どんどん間違えて英語を発することへの抵抗をなくしてあげましょう

正しい英語が目的であれば、ドリルとなんら変わりませんね。

 

 

まとめ

いかがでしょうか?

学校にもだんだんと広がっているオンライン英会話

通信環境などのサポートは必要ですが、

英語教育をとりまく環境変化にあわせて、今後もどんどん広がっていくでしょう!